新年はいつから?おみくじの新年は1月1日から・土亭秘訣は旧正月、九星気学は立春から
おみくじとは
おみくじは、神社やお寺で引く運勢の紙です。筒や箱から番号の棒を引き、その番号の紙を受け取ります。紙には吉凶を示す等級と、歌や詩、項目ごとのひとことが書かれています。
神社本庁の案内によると、おみくじには普通、吉凶があります。内容には、旅行や待ち人といった項目や、暮らしの指針になる和歌をのせたものもあります。大切なのは、書かれた内容をこれからの生活の指針にすることだそうです。吉凶をあれこれ数えるより、気になった一か所をゆっくり読むほうが合っています。
韓国の算筒(サントン)は、筒を振って番号の棒を出す点がおみくじと似ています。ただ算筒占いは六回引いて卦を作り、占いの本で読み解くのに対し、おみくじは一度引いて印刷された紙を自分で読みます。
このページでは、旅先などで引いた紙を自分で読むための手がかりを、順に説明します。漢字や古い書き方が難しく見えても、読む場所は限られています。ひとつずつたどれば、たいてい読み進められます。
紙のどこを見ればよいか
おみくじの紙は、読む場所が決まっています。場所ごとに分けて見ると、ぐっと読みやすくなります。図の番号と一緒に、上から順に見ていきましょう。
挙頭観皓月 / 漸出黒雲間願望 待人 失物 旅行 学問 争事
- 1番号 — 紙には番号が書かれています。引いた棒の番号と同じで、同じ神社なら番号が同じ紙は内容も同じです。「第二十七番」のような形で書かれることもあります。漢詩が四行ある紙なら、この番号でこのサイトの番号ページを探せます。
- 2等級 — 番号のそばに、吉凶を示す等級が大きく書かれています。紙全体の雰囲気をつかむ最初の手がかりです。ただし等級の種類や順序は神社ごとに違うので、順序は下の「等級の順序」の項で説明します。観音百籤の紙なら、同じ等級でも番号ごとに漢詩が違い、解説も変わります。
- 3和歌・漢詩 — 五・七・五・七・七の和歌か、五言の漢詩四行が書かれています。紙全体の意味をまとめて表す場所です。一語ずつ訳すより、何にたとえた歌なのか、どんな場面なのかを先につかむと読みやすくなります。草や月、風や舟のように、目に見える言葉が手がかりになりやすいです。
- 4総評 — 歌をかみくだいた総評が続く紙もあります。紙ごとに文章が違うので、辞書では読みにくい場所です。観音百籤なら、このサイトの番号ページの解説がこの場所の代わりになります。総評が難しければ、歌と項目だけでも流れはつかめます。
- 5項目 — 願い事・待ち人・失せ物・旅行といった項目名と、短い言い回しが並ぶ場所です。紙の中でいちばん読みやすい部分です。項目名は決まった言葉で、言い回しも似たものが繰り返されるので、下の単語帳があればほとんど読めます。項目から読み始めて、上へ戻ってもかまいません。
等級の順序
神社本庁は、等級の種類と順序は神社ごとに違うと案内しています。そのうえで一例として、大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶の順を挙げています。つまりこれはあくまで一例で、すべての神社に同じ順序があるわけではありません。
このサイトが書き写した『元三大師百籤和解』の等級は六種類です。1684年版のように小吉を使う版まで見ると七種類です。神社本庁の例にある中吉はなく、大凶もありません。ただし1891年版では39番が大凶と刷られています。半吉と小吉、末小吉と末吉は、どちらが上か確かめられる出典がなく、よく紹介される順序があるだけです。このサイトでも、この二組の上下は決めつけません。
等級そのものがない紙もあります。明治神宮の「大御心」は、吉凶をつけず、明治天皇と昭憲皇太后の和歌を授ける形です。こうした紙は、等級ではなく歌をゆっくり読むものです。
等級名は、吉凶の字に大・小・半・末などの字がついた形が多くあります。大は大きい、小は小さい、半は半分、末は終わりを表す字です。名前から雰囲気はつかめますが、上下は神社の順序表で確かめましょう。
結局の正解は、その神社が掲げている順序表です。順序表が見当たらなければ、紙に書かれた等級をそのまま読み、上下は気にしなくてもかまいません。順序より、書かれた言葉を今日の小さな指針にするほうが役に立ちます。
まれな等級
神社によっては、大大吉・小凶・半凶・末凶・平・凶後大吉のような等級を使うところもあります。見慣れない名前でも驚く必要はありません。ごく一部の神社のものなので、このサイトでは別ページを作らず、ここにまとめています。
凶後大吉は文字どおりに読むと、凶で始まり大吉へ続く流れに見えます。順序はその神社が掲げた順序表が正解です。
朝明稲荷社が公開する「伏見稲荷大神御神占」では、第12番と第26番に「凶後吉」の表記があります。「凶後大吉」とは別の名称です。
観音百籤と番号の探し方
観音百籤は、元三大師(良源)と結びついた、百首の五言漢詩からなるおみくじです。浅草寺は自らのおみくじを観音百籤と明かしています。紙には番号と等級、漢詩四行が書かれています。一行は五文字なので、全部で二十文字ほどと短く、一字ずつ目で追えます。
このサイトの番号ページは、漢詩が四行ある紙にだけ当てはまります。神社の和歌の紙にも番号はありますが、別の体系なので、同じ番号を入れても合いません。
同じ番号でも、版によって文字や等級が少し違います。たとえば二番は、版により末吉・小吉・前凶後吉と分かれます。紙に書かれた等級が違うときは、紙のほうに従ってください。
観音百籤では凶が30枚あり、少なくありません。浅草寺も、凶が多いと言われるが昔のおみくじそのままだと説明しています。このサイトの解説は、寺が示す解釈ではなく、江戸時代の『元三大師百籤和解』の要旨を参考に新しく書いたものです。下の番号欄に番号を入れると、解説に移動します。
項目の単語帳
おみくじの項目は、決まった言葉と短い言い回しの組み合わせです。まず言葉を知っておくと、項目はほとんど読めます。下の表で、願い事や待ち人、失せ物などの言葉から確かめてみてください。
言い回しは、最後の一文字で意味が逆になることがあります。たとえば「出づ(いづ)」は出てくる、「出ず(いでず)」は出てこない、という意味です。一文字の違いで読み方が反対になるので、最後まで見てください。紙によって似た形で書かれることもあるため、表では形からも探せるようにしてあります。
| 願望ねがいごと | 願事・望事・願い事 | 願い事。望むことの行方を問う項目です |
|---|---|---|
| 待人まちびと | 待ち人 | 待っている人。恋人に限らず、知らせや助けを待つ相手です |
| 失物うせもの | 失せ物・紛失物 | なくした物。探し物の行方を問う項目です |
| 旅行りょこう | 旅立・旅立ち | 旅や出発。遠出のことを問う項目です |
| 商売しょうばい | 商い・売買 | 商い。物を売り買いすることを問う項目です |
| 学問がくもん | 学業・試験 | 勉強や試験。学びの行方を問う項目です |
| 相場そうば | 物の売り買いの値段。その動きを問う項目です | |
| 争事あらそいごと | 争い事・訴訟・公事 | 争いや裁判。もめごとの行方を問う項目です |
| 恋愛れんあい | 恋・恋心 | 恋愛。思いを寄せる相手とのことを問う項目です |
| 縁談えんだん | 婚姻・縁組 | 縁談。婚姻の話が持ち上がることを問う項目です |
| 転居てんきょ | 移転・転宅・家移り・移徙 | 引っ越し。住まいを移すことを問う項目です |
| 出産しゅっさん | お産 | 出産。赤ちゃんが生まれることを問う項目です |
| 病気びょうき | 病・病人 | 病。体の具合を問う項目です |
| 方角ほうがく | 方位 | 方角。どの向きが合うかを問う項目です |
| 建築けんちく | 普請・家造・造作 | 家を建てる・直すこと。その進め方を問う項目です |
| 金運きんうん | 金運。お金の巡りを問う項目です | |
| 健康けんこう | 健康。体や心の様子を問う項目です |
よく出る言い回し
| 叶うかなう | 叶ふ・叶うべし | 実現する、という意味です。「叶うべし」も同じ言い方です |
|---|---|---|
| 叶い難しかないがたし | 叶ひ難し | かないにくい、という意味です。急がず時を見ると安心です |
| 遅けれど叶うおそけれどかなう | 遅けれど叶ふ | 遅くても実現する、という意味です。ゆっくりで大丈夫です |
| 思うままなりおもうままなり | 思ふままなり | 思いどおり、という意味です。望む方へ進む言い方です |
| 来たるきたる | 來たる・来たるべし | 来る、という意味です。待つ知らせや人が来る言い方です |
| 来ずこず | 来ない、という意味です。ほかのことに目を向けると楽です | |
| 遅しおそし | 遅く来たる | 遅い、という意味です。「遅く来たる」は遅れて来る、の意味です |
| 便りありたよりあり | 知らせがある、という意味です。便りが届く言い方です | |
| 出ずいでず | 出ない。「出づ」と最後の一字で逆の意味になります | |
| 出づいづ | 出る | 出る。「出ず」と最後の一字で逆の意味になります |
| 低き所にありひくきところにあり | 高き所 | 低い所にある、という意味です。高い所は「高き所」と書きます |
| 障りなしさわりなし | さまたげがない、という意味です。順調な側の言い方です | |
| 障りありさわりあり | さまたげがある、という意味です。ひとつずつほどけば大丈夫です | |
| 控えよひかえよ | 控えめに、という意味です。一歩引けば穏やかに進みます | |
| 急ぐないそぐな | 急ぐべからず | 急がないように、という意味です。ひと呼吸おいても大丈夫です |
| 待てまて | 時を待て | 待つように、という意味です。時が来てから動いても遅くありません |
| 慎めつつしめ | 愼め・慎むべし | 慎重に、という意味です。落ち着いて進めれば大丈夫です |
| 油断するなゆだんするな | 気を緩めないように、という意味です。仕上げをもう一度確かめましょう | |
| 十分じゅうぶん | 足りている、という意味です。満ちている側の言い方です | |
| 利ありりあり | 利益あり | 得るところがある、という意味です。よい方へ傾く言い方です |
| 損ありそんあり | 損がある、という意味です。大きく広げなければ大丈夫です | |
| 売れうれ | 買え | 売り買いの時を言う表現です |
| 勝つかつ | 勝ち難し | 勝つ、という意味です。「勝ち難し」は勝ちにくい、の意味です |
| 和解せよわかいせよ | 人に任せよ | 話し合いで収める、という意味です。「人に任せよ」は人に委ねる言い方です |
| 安しやすし | 安産 | 穏やかで順調なことを言う表現です。「安産」は出産の項目で使います |
| 治るなおる | 長引く | 回復と長引くことを言う表現です。体の具合の項目で使います |
| 医師を選べいしをえらべ | 診てもらう人を選ぶことを言う表現です | |
| 良しよし | 宜し | よい、という意味です。「宜し」は適している、の意味です |
| 悪しあし | 惡し | よくない、という意味です。急がなければ大丈夫です |
| 心配なししんぱいなし | 心配がない、という意味です。安心してよい側の言い方です | |
| 西がよしにしがよし | 西が良し | 西がよい、という意味です。方角の項目で使う一例です |
| 自重せよじちょうせよ | 言動を慎む、という意味です。落ち着いていれば大丈夫です | |
| 平穏へいおん | 変わりなし | 穏やかで変わらない、という意味です。大きく揺れない時です |
翻訳アプリが読めない理由
縦書きの紙が多いことが、ひとつ目の理由です。読む順序は右の行から上から下へ、行が終わったら左隣へ進みます。写真をそのまま翻訳アプリに入れると行が混ざり、おかしな文になりやすいです。一行ずつ分けて入れると、ずっとよくなります。
古い書き方が混ざっていることが、ふたつ目の理由です。たとえば「叶ふ」は今の「叶う」と同じ言葉で、「ふ」が「う」に変わっただけです。漢字も「來」が「来」になったように、古い形と今の形が違います。アプリは見慣れない形を別の字と取り違えることがあります。
筆文字や手書きは、アプリが文字として認識できないことがよくあります。その場合は、文字の形を見て、下の表現辞典から形で探す方法があります。言葉をひとつ見つけるだけで、同じ行のほかの部分もつながって読めます。
まとめると、アプリには一行ずつ入れ、分からない言葉は単語帳で探し、古い表記は今の表記に置き換えて考えます。番号や等級のような短い文字は、アプリに頼らず自分で読むほうが早いです。
凶が出たとき
凶が出たら、等級より先に漢詩を読んでみましょう。漢詩の中で、何が何を隠しているのか、何がそれを晴らすのかを探してみます。雲が月を隠す、といった景色にたとえている場合もあります。
凶は、時を待ち、控えめにするという意味合いで読むものです。気になっても、引き直す必要はありません。同じ番号の解説をもう一度読み、できることをひとつ決めれば十分です。同じ凶でも漢詩の景色は番号ごとに違うので、まず何番の紙かを確かめてみてください。
気が急いているときに大きな約束を急ぐと、ずれやすい時です。
約束は一日おいて、その間に片づけたいことをひとつ終えておくと大丈夫です。隠れていたものは、時が過ぎれば見えてきます。
結ぶか、持ち帰るか
引いた紙を境内の結ぶ場所に結んで帰る風習があります。ただし神社本庁は、持ち帰ってもよいと案内しています。結んでも持ち帰っても、どちらでもかまいません。
木に直接結ぶと木が傷むため、結ぶ場所を別に設けている神社が多くあります。案内の表示があれば、その場所に結びましょう。
平野多恵氏の2016年の論文では、東大寺二月堂のおみくじに保存を勧める案内が記されていると紹介されています。現地では最新の案内に従ってください。
場所によって違うので、現地の案内に従えば大丈夫です。持ち帰るなら、手帳に挟んでときどき読み返し、指針にするのもよいでしょう。
和歌と漢詩のいわれ
神社のおみくじには和歌が、観音百籤を使うお寺のおみくじには五言の漢詩四行が書かれています。和歌は五・七・五・七・七の音で詠む、日本の伝統的な歌です。
明治時代には神仏分離が行われました。和歌を載せたおみくじは江戸時代にもあり、平野多恵氏の研究(2016年の論文)では、明治維新後の神社の変化とともに広がったことが示されています。漢詩は、お寺のほうに残ることが多くなりました。
このサイトでは、和歌一首ずつの解釈はしません。代わりに、読み方のコツをひとつ。何にたとえた歌なのか、草や月、風や舟といった景色を先に探してみましょう。そのうえで、その景色が今の気持ちにどう重なるかを考えれば十分です。
一日に引ける回数
一日に何回まで引いてよいか、神社本庁や神社が定めた決まりは見つかりませんでした。引き直しを控えるのがよいと言われることはありますが、決まりではありません。神社やお寺で実際に引くときは、そこの案内があればそれに従ってください。
このサイトでは、端末の日付を基準に一日一回です。ただし、記録を消したり別の端末で開いたりすると、もう一度引けます。
新年はいつから
日本は新暦でお正月を迎え、初詣も一月一日の前後から始まります。基準は旧正月ではなく、新暦の一月一日です。そのため、日本で初詣に行く時期は、韓国の旧正月(ソルラル)の連休とは違います。
同じ占いコーナーの中でも、新年の基準は違います。土亭秘訣は旧正月から、九星気学は立春から新年を数えます。
よくある質問
等級の順序は?
等級の順序
末吉は良いのですか?
等級の順序
凶が出たらどうすればよいですか?
凶が出たとき
紙は結ぶべきですか?
結ぶか、持ち帰るか
翻訳アプリで読めません。
翻訳アプリが読めない理由